良性発作性頭位眩暈症について

「良性発作性頭位眩暈症(BPPV)とは」

めまいの中で最も頻度が高く内耳にある三半規管内に耳石が入り込むため発症すると考えられており、次のような特徴があります。            

頭の向きを変えた際に起きる回転性めまい
めまいの持続時間は短く、30秒~1分以内で治まる
頭の向きを変えてからめまいの出現まで数秒程度のずれがある  
めまいを生じる頭位を繰り返すと症状は軽くなる
耳鳴りや難聴はみられない
 
「良性発作性頭位眩暈症の治療方法について
               
エプリー法の実施方法(上図参照ください)

まず患側を判断します。厳密には精密検査が必要ですがここでは横になってめまいが起きた側を患側とします。
①横になって頭を後ろへ垂らして患側を向きます。めまいが治まるまで40秒ほど待ちます。
②次に反対側(健側)を向き30秒ほどまちます。
③さらに体ごと健側をむき顔は下を向けて30秒ほど待ちます。
④起きあがって座位になりうつむいた状態で30秒ほど待ちます。


ブラント・ダロフ法の実施方法

患側が左(左をむくとめまいがする)場合
①正面を向いて座ります。
②左側臥位になります。
③もう一度正面を向いて座ります。
④右側臥位になります。
⑤もう一度正面を向いて座ります。
ひとつの姿勢は30秒(またはめまいが治まるまで)続けます。
なるべくすばやく姿勢を変える事が大切です。。
①から⑤までを1回として,20回,夕20回行いましょう。

なお右耳を下にした時,めまいがするときは②は右側臥位から始め,
④は左側臥位をとります。